英語とギターの関連上達法:コードと発音

450/ 1月 18, 2019/ 英語とギターの関連上達法

こんにちは。一郎です。

今日は、日頃から

“似てる気がするな〜”と思っている、

英語とギターの上達プロセスについて、

ちょっと頭の整理的に書いてみたいと思います。

と言いますのも、

私の経歴を少しお話させていただくと、

大きく2つの側面があるんですね。

1つは、昔、ミュージシャンとしてデビューして、

それから音楽雑誌の編集者になったという音楽的な側面。

そして、もう1つは、その後、

大手英会話スクールの校長をやって、

今は、海外向けのネットショップを運営しているという

語学的な側面。

なので、そんな両面の中で、

ずっと感じてきてはいつつも、

まだ言葉になっていない類似感みたいなものを、

試しに文章にしていってみたいなと。

こういうことを通して、

自分でも何か発見したりとか、

これから学習、練習する人のヒントになれば

嬉しいなと思っています。

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発音は学習初期で学ぶべき

では、あなたが英語初心者の大人の方で、

“これから英語を使えるようになりたいな〜”

と思っているとしましょう。

その場合、私はかなり初期の段階で、

“発音の仕方”をしっかり把握しておくことを

強くおすすめします。

あなたは、この話を聞いて、本気で、

“そうそう!発音は大切!”って思えますか?

というのも、この“発音の仕方”って、

重要なポイントだとみんな思いつつ、

実は、結構多くの人があやふやなままにしていて、

上達を遅らせている1つの理由になっている気がするんですね。

これ、別に完璧にできなくても、

頭の中で、“口や舌の動き、発声方法”を理解しておくことで、

大人の場合は、その後の上達速度がめちゃくちゃ変わる、

という話なんです。

なので、“ちゃんとやった方がいいかな…”と

思ってきつつ、先延ばしになっていた方は、

今日を境にやった方がいいと思いますよ〜。

それで、ここからは、ちょっとまわり道して、

ギターの練習と絡めながら、

なぜ発音を学んだ方がいいのか

書いていってみたいと思います。

ちなみに、私のギターの原体験は、

アコギで弾き語りを始めたことです。

最初は、ギターでよく使われるコードを覚えました。

それで、慣れてきたら、歌本とか見ながら、

それらのコードを繋げて曲を弾いていきました。

それが段々スムーズにできるようになると、

どんどん楽しくなってきた感じですね。

このコードを覚えていく作業というものから、

2つの学習面をピックアップしてみます。

1つは、コードから、響きのイメージを掴んでいくということ。

英語でいうと、単語のイメージを掴んで語彙力をアップしていく面。

そして、もう1つは、

コードのフォーム(指の形)を覚えていくことです。

すぐにサッとコードを押さえられないといけないですからね。

これを英語でいうと、

発音のフォーム(口や舌の動きや発声方法)を覚えていく面になります。

英会話スクールで、初学者の人たちを見ていた時、

最初の語彙力の面はしっかり取り組むんですが、

発音は、かなり曖昧なまま流して、

そのまま先に進んでいってしまう傾向がありました。

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口や舌のフォームを先に覚えよう

ギターのコードって、

最初はスッと押さえられないんですよね。

なぜなら、指がそういう風に動かすように

普段からなっていないからです。

これ、英語も同じでして、

日本語の口や舌の動き、そして発声方法と、

英語のそれは、“全くの別物”という認識が必要です。

要するに、顔の筋肉から、肺の使い方まで、

身体の動かし方が違うんですね。

普通は、どうしたら再現できるのか検討もつかない。

だから、大人の場合は、

フォーム(口や舌の動きや発声方法)を、

先に、把握しておくべきなんです。

再度ギターに置き換えて考えると、

あなたがギター初心者だとして、

聞こえてきたコードの響きだけ頼りに、

指板上の指のフォームを探し当てられるでしょうか?

これは、音感が関係しています。

耳が特別よければ、それも可能でしょう。

ただ、人間の音感が特に成長するのは、

2歳〜6歳くらいまでの幼少期です。

これは、ピアノなどで絶対音感を身につけたり、

母国語の発音をそのまま覚えていくタイミングです。

音感に自身がない人だったら、

とんでもなく大変そうに感じませんか?

これが、発音のフォームを覚え、

普段とは違う口や舌の動きを意識して、

発声することが大切な理由です。

普通の大人が、

発音のフォームを知らない状態で、

実際の英語に触れるだけで発音を身につけていくのは、

途方もない作業になってしまうのです。

偉大な英語教育者の松本亨氏による

英語で考えるには そのヒケツと練習―Toward Thinking in English

のはしがきには、

「英語のいみは音(おと)にある」

英語で考えるには そのヒケツと練習―Toward Thinking in English』iii

とあります。

“英語のいみ”を理解したいなら、

音への理解を深めないといけません。

発音への理解の深まりは、

“聞く・話す・読む・書く”の全てに繋がっていきます。

そこへと至るための大人の武器は、

概念理解というものです。

感覚は当然大切ですが、ロジックも上手く使って、

バランスをとりながら実践していくのが

大人のやり方ですね。

そして、ギターのフォームを覚えるとき、

「F」というコードで多数の人が挫折します(笑)。

英語にも、そういう発音の鬼門があります。

でも、コードの音がちゃんと出るようになるのって、

それなりに時間がかかる訳ですよ。

最初は、鳴ってない弦があったり、

ボロボロな響きなんだけども、

とにかくそのフォームを意識して継続すると、

ある時からスッと動くようになる。

英語でも、同じような流れがあると思うんですね。

そういったブレイクスルーを迎える毎に、

実は、それまでに覚えた単語の意味も深まっているはずです。

“英語のいみは音にある”ですからね。

発音の習得法は数多あるので、

自分の気に入った教材で練習すれば

何でもいいと思います。

ただ、“どれをやればいいか決められん〜!”という方は、

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

(著:松澤喜好)

という本を使うのがいいと思いますね。

私も実際に使ってましたし、

発音の基本を学ぶのには非常にいいですね。

超オススメです。

なんだか、1つのテーマで結構長くなってしまった…。

まだまだ色々あったような気がするので、

この“英語とギター”のシリーズで、

気が向いたらまた書いてみようかなと思います〜。

それでは、また〜。

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