演出振付家MIKIKOさんに感じた“言葉”の力

450/ 2月 5, 2019/ 自分に向けた覚書

こんにちは。一郎です。

つい先日なんですが、NHKの番組

『プロフェッショナル 仕事の流儀』で、

演出振付家MIKIKOさんの

ドキュメンタリーを見まして。

いや〜、面白かったですね〜。

ちなみに、MIKIKOさんは、

Perfumeだったり、“恋ダンス”だったり、

オリンピックの式典だったり、

色んな場所で大活躍されてる方みたいですね。

ちなみに、リオオリンピックの閉会式のイベントでも

MIKIKOさんが振付をやられていました。

【NHKリオ】2020へ期待高まる!トーキョーショー(YouTubeに飛びます)

よくわからないんですが、

直接、動画が埋め込めませんでしたので

ただ、リンクする形になってますが…

もし見ていなければどうぞ〜。

東京オリンピックの式典も

手がけられるそうなので、

そちらも期待しちゃいますね。

さて、MIKIKOさんの振付って、

楽曲のイメージと振付のバランスが、

とにかく、すごくいい塩梅ですよね。

熱すぎず、冷めすぎず、

ちょうどいい湯加減というか笑。

特にPerfumeの場合だと、

直接的な表現も多用されているので、

キャッチーさを持ちやすいのはわかるんです。

でも、実際はキャッチーすぎなくて、

むしろ奥深さまで感じてしまうという。

すごいことですよね。

これって、なぜなんでしょうか?

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文章を読んで、そこから想像する訓練

私が心を動かされるのは、

MIKIKOさんのお仕事の中に、

“言葉”の扱いの素晴らしさを感じる部分です。

楽曲や、アーティスト、

そして、振付や演出の間にある“言葉”。

つまり、実際には目には見えないけれども、

両者を橋渡ししているMIKIKOさんの“言葉”、

その扱い方が、とにかく秀逸であると。

今回だと、Perfumeの振付の演出について、

「賢さ」や「品」を引き出そうとしている、

というくだりがあったように思います。

その対象の魅力を最大限引き出すために、

今、現在の最も効果的な核心を拾う力。

そして、それを表現する力が

ものすごいんだなと私は感じる訳です。

どんな人が、どんな状況で、

一体何を伝えようとしているのか。

効果的な表現をするためには、

映画の脚本のように、

心情とは真逆のものが前面に出るかもしれない。

あるいは、直接的な熱量が必要な時、

そのメッセージを安く見せないように、

尖った側面も添えないといけないかもしれない。

そして、それらの正解は、常に変化している訳です。

その終わりのない変化も踏まえないといけない。

ちょうど先日の記事で、

イメージすることの大切さを

自分で考え直していたところだったので、

すごく刺激を受けますね。

そんなことが気になってきたので、

ちょっと調べてみたら、MIKIKOさんが

『news zero』の取材を受けているものがあって、

そこで、興味深いことをおっしゃってました。

「なるべく文字を読む」

「それこそ小説を読むのとかすごく大好きなんです」

本を読むことが影響しているとご本人で

おっしゃっていましたね。

文章を読んで、何を想像するのかというのを

訓練としてやっているけれども、

それが趣味でもあると。

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日常の中の動きを“観察”する

そして、その取材では、

読書の話以外にも、もう1つ、

振付のヒントが話されていました。

それは、日常の中の動きを取り入れること。

街で人を観察することもあるそうで、

この“観察”もキーワードになるかなと思います。

そこで、関係ありそうな本を

また引っ張り出してきました笑。

観察力を磨く 名画読解

(著:エイミー E ハーマン、訳:岡本 由香子)

「偉大な発見は往々にして、すでにあるものから生まれる」

観察力を磨く 名画読解』P22

MIKIKOさんのインタビューからは、

何かを生み出すというよりも、

対象から何かを引き出して、

それを形にしているような、

そんな感覚がありました。

そういう意味でいうと、

以下のような話も、

スタンスとして近いのかもと思います。

「<アップル>社の顔、スティーブ・ジョブズが、コンピュータ産業界の頂点にのぼりつめたのも、観る力の賜物である。ジョブズは言う。“クリエイティブな人たちは、どうやって成功したのかと質問されるとうしろめたい気分になる。べつにたいしたことをしたわけじゃない。日常のささいなことに目を留めただけなのだ”」

観察力を磨く 名画読解』P23

そして、あの御大も…

「レオナルド・ダ・ヴィンチが科学や芸術分野で数々の偉業を残したのも、観察力のおかげだ。“大事なのはものの見方を知ること”という言葉を残している。ダ・ヴィンチは知覚の技法を習得していたのである」

観察力を磨く 名画読解』P23

クリエイティビティを高めたいなら、

まず観察力を磨くのはいい方法かもしれませんね。

そうすれば、アートに限らず、

日常生活の全てが、

今まで以上に面白く、

そして、可能性に満ちて

感じられることでしょう。

「アートとは、招待することーー自分の思考に他者を招待して、自分が見たものや、どう見たかを他者に知らせることなのである。コミュニケーションもまったく同じなのではないだろうか」

観察力を磨く 名画読解』P253

この本の中では、

具体的に観察力を磨くテクニックが

網羅されていきます。

そこはこの本の面白い部分なので、

ご興味ある方はご覧になってみてください。

とはいえ、せっかくの機会なので、

レオナルドさんの“観察”の手法を、

最後に1つピックアップしてみたいと思います。

人文学としての芸術研究

(著:清瀬 みさを)

という別の本を参照してみます。

「レオナルドは、数少ない油彩画に比しておびただしい素描を残している。眼の人レオナルドにとって素描は、たんに見えるものを正確に記録する方法ではなく、世界を認識し現象の本質を探求するための手段ですらあった」

人文学としての芸術研究』P89

素描というのは、

いわゆる“デッサン”のことですね。

読書でイメージを表現する力を高め、

同時に、デッサンでイメージを拾う力も

高めてみてはどうでしょうか?

私も少しずつ始めてみたいと思います笑。

ギターも英語も上手くなりたかったら、

読書とデッサンをしましょう笑。

こちらの番組ですが、

2019年2月10日(日) 午後1時05分に

再放送があるようなので、

見逃した方は是非チェックしてみてください。

いい刺激がもらえるんじゃないでしょうか。

では、また〜。

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